秋田合宿


1日目

3年 羽渕 達哉

 本日から秋田合宿が始まりました。

 今年で中央大学準硬式野球部の三種町合宿が40周年を迎えます。私達は2年ぶりの秋田合宿になりますが、下級生は初めての秋田合宿となります。グラウンドに着くと、能代松陽高校監督のお父様である工藤伸一様がスカルパ球場から1時間30分以上離れた白神山地から採ってきて下さったお水が用意されており、能代松陽高校からはマシンとマシンボールなどを貸して頂きました。球場の電光掲示板には私達を歓迎する文字が書いてあり、三塁側フェンス上には全日本大会を応援する横断幕が掲げてくださっていました。三種町の皆様に快く迎え入れて頂き、私達がどれ程恵まれた環境で合宿を行えているのか改めて感じました。

 私は今年の3月に左肩の手術をし、ようやく7月に野球が出来るようになりました。関東大会や春季リーグ戦で優勝するチームメイトの姿をスタンドから見ていた私は悔しい気持ちでいっぱいでした。その悔しさを晴らす為に頑張ろうと秋田合宿1日目に挑みました。

 ノックでは、大きなグラウンドでの練習になったためカバーリングを徹底することや、池田さんからは飛球を捕るときに「流れがくる捕り方をしなさい。」と御指導頂きました。試合でも一球の大切さや一球の重みを噛みしめ練習していきたいと思います。ロングティーでは、キレを出す事や投げ手が打つ人を鼓舞するなど、練習の質を上げていく意識を持って取り組んでいきます。また、この合宿に取り組む上で、「上級生の覚悟が下級生は分かっていない。」との御指摘も頂きました。練習や食事においても下級生は上級生についていけていません。これはチームの弱さでもあります。上級生が下級生をしっかり引っ張り一人ひとりが殻を破り、チーム全体で強くなるように残りの合宿を過ごしていきたいと思います。

 又、本日小畑様を始め、OBの方々や保護者の方々から沢山差し入れを頂きました。色々な方の支えがあってこの合宿が行われている事をチーム全員が自覚し、ランニングコース一面に広がる稲穂の成長と共に私達も成長出来るように秋田合宿を頑張って参ります。


2日目

3年 伴野 匠

 本日は合宿2日目でした。朝方に雨が降り、日中も降ったり止んだりを繰り返すような天気でしたが、悪天候の中での試合を想定しながら練習を行いました。

 本日の練習では、午前中に打撃練習、午後にシートノックと実戦形式での練習を行いました。

 私達は、春の関東大会を制し、全日本大会への出場権を手にしました。組み合わせも決まり、5日間で5連戦という日程も決まりました。日本一を掴み取るためには、試合に出る選手はもちろん、控えが予想される選手の自覚、チーム全員で相手に向かっていく気持ち、徹底した意思の疎通が最も大切です。本日池田監督より、「日本一になるという自覚がない。一人一人がその自覚を持って練習に取り組むか取り組まないかで天と地の差が生まれる」という御指導を頂きました。一人一人がそのような自覚を持つために、チーム全員で集団走を行いました。自分にとって必要とされている事、自分に足りない物は何かを走りながら考えることによって、より一層自覚が芽生えます。また、チーム全員で足を揃えて走ることによって、チームの団結力も向上させることができます。全日本大会へ向けてチーム全員が一つの目標へ向かい、一人一人が自覚を持ち、明日から心を入れ替えて練習に取り組んで参ります。

 午後には雨が強まり、グランド状況が悪化してしまいましたが、実戦形式と投内連携を含めたノックを行いました。ノックの際には、ボールを水で濡らした状態で打って頂き、如何なる状況にも対応して相手を圧倒するというテーマで取り組みました。雨の際には、グランドだけでなく、ボール自体も濡れてしまいます。このような状況を想定しノックを行うことで、普段とは違うスローイングの感覚やゴロの距離感を掴むことができます。私達は、雨が降りグランド状況が悪くなった時は、より集中して意識を高く持ちながら練習を行います。それは、悪天候時の試合で心に余裕を持ち、必ず試合に勝つためです。投手は変化球を織り交ぜながらより腕を振って投げること、守備はボールまで早く行き、余裕を持って送球をすることを意識しながら練習に取り組みました。春の関東大会では、グランド状況が悪い中での試合がありましたが、これまでこのような状況で練習を行ってきたため、その成果が勝利という結果で現れました。雨の中での練習がどれだけ大切か、身をもって感じることができました。どんな状況でも勝つということを常に心に留めながら、練習に取り組んで参ります。

 本日は、OBである保坂祐樹さんからアイスの差し入れ、保護者の方々からも様々な差し入れを頂きました。多くの方々からの御尽力があるからこそ合宿が行われていることを忘れず、明日も日本一へ向けて全力で練習に取り組みます。


3日目

3年 高橋孝成

 本日は合宿3日目でした。昨日の雨から一転して本日は雲一つない晴天の中での練習となりました。

 本日の練習では、午前中にロングティー、ノックを行い、午後に打撃練習、実践形式を行いました。普段の合宿では、練習終わりにロングティーを行いますが、練習がマンネリ化しないようにする事や体力が万全の状態で体のキレを出す為に午前中に行いました。ノックの中では、一瞬たりとも隙を見せない事、流れを相手に渡さないような取り方をする事を全員で徹底し、必ず日本一になるという強い思いを持って取り組みました。練習途中には、池田さんより「チームの中で自分の役割は何か」を考えさせられるお話をいただきました。選手一人一人には、各自の持ち味や長所があり、それを選手自身が1番理解しないといけません。自分の武器を理解し、その武器を磨き上げる事によって、チームの総合力の向上に繋がると感じました。私自身、思い切りの良いスイングでレフト方向へ力強い打球を打てる事が持ち味です。全日本大会に向けてその持ち味を自分の武器として、さらに磨き上げていきたいと思います。

 また、本日1年生の投手である木藤へ池田さんからマウンド上で堂々とするようにご指摘をいただき、マウンド上の立ち振る舞い一つで、ボールに気持ちが入り、実際に勢いのあるボールを投げていました。技術だけではなく、気持ちの持ち方や堂々とした立ち振る舞いで実力以上の力を発揮する事が出来るのだと木藤を見て感じました。今回の秋田合宿で、池田さんがよく仰るのが「相手を飲み込む」という事です。相手に対して、受け身になったら絶対に負けだという事を忘れず、相手を飲み込むくらいの勢いで全日本大会に臨めるように明日からの練習も頑張っていきたいと思います。

 又、本日も私の高校時代の恩師であり、中央大学準硬式野球部のOBでもある工藤明さん、ゴールデンリバースのオーナーを勤められている岩見さんなどをはじめ、OBの方々や保護者の方々から沢山差し入れを頂きました。このように、沢山の方々の支えがあってこそ合宿を行えているのだと改めて実感しました。そして、私の地元である秋田で合宿ができているという幸せを噛み締めて、明日以降も日本一になる為に頑張っていきたいと思います。


4日目

3年 佐藤龍之介

 本日は秋田合宿4日目でした。朝から日差しが強く、気温も高い中での練習でしたが、最後まで集中力を切らさずに練習に取り組む事ができました。本日の練習では、午前中にロングティー、ノックを行い、午後に紅白戦を行いました。全日本大会に向けて、練習してきた事をチーム全員で徹底すると決め臨みました。投手力は、間違いなく関東大会よりも四死球が少なく、守備から試合を作る事ができると思いました。又、打撃力では捉えた打球が多く、エンドランや、バント等も決まっており、相手に隙を見せない積極性や、確実性も本日の試合では見受けられました。良い部分もありましたが、課題も残り、特に力を入れてきたカバーリングと走塁等がまだ徹底できていませんでした。残りの合宿期間で、ノックや実践形式で一つ一つ確認して参ります。私は、「自分は、何をしなければならないのか」明確な理由を持って紅白戦に臨みました。具体的に考えなければ、チャンスが巡ってきても逃してしまうと思います。私は、2年生の秋に首位打者を獲得し、春の関東大会も3番を打たせて頂きましたが、この春のリーグ戦では全く活躍出来ずに、全日本大会に向けては1からレギュラーの座を狙う立場です。全日本大会に出場する為には、自分の弱点である高めのボール球の見極めと、逆方向への打撃に磨きをかけなければなりません。改善するためには、「右肩を下げずに、体を開かないようにする」と御指摘を頂きました。逆方向を意識する事で、最後まで、高めのボール球の見極めが可能になり、打撃の向上に繋がると思います。この合宿によって、ボール球の見極めや、打球の方向など、更に成長している自分を感じており、緊迫した場面で一本、チームの勝利の為に一本、自分の結果どうこうではなく、チームの為にこれからも精進します。

 又、本日もOBの方々や保護者の方々から沢山差し入れをいただきました。こうして合宿を行うことができているのは沢山の人の支えのお陰であり、美味しい食材と広大に広がる自然の力を明日も感じながら、全日本大会で優勝する為に秋田合宿を頑張って参ります。


5日目

2年 山崎 大翔

 本日は合宿5日目でした。午前中にノック、ロングティーで汗を流し、午後からは自然豊かな秋田の観光をしました。合宿も中盤に差し掛かり、疲労が蓄積している中でどのようなパフォーマンスが大事になります。全日本大会の5試合を戦かっていくと、試合での緊張やプレッシャーで肉体的にも精神的にも疲れが溜まります。この状況下で勝ち進んでいかなければいけません。だからこそ、他の大学よりもランニングをして、バットを振って、ピッチングをして、暑い中で厳しい練習を積み重ねる事で大会を勝ち抜く体力と自信を付けます。時には、手を抜きたくなったり、妥協したりしてしまう事があるかもしれません。その時に仲間が手を差し伸べ、鼓舞し合う事でチームの統率が取れ、纏まりが出てくると思います。1年生の行動が遅かったり、食事に対する意識の低さは改善していかなければいけないチームの課題です。この課題を1年生の学年の問題にするのではなく、チームの問題と考え、上級生が手を差し伸べて、意識を引き上げることで更なるチーム力の向上に繋がります。私自身、新人戦では主将を経験し、チームを引っ張る立場を経験しております。この経験を活かし、全日本大会まで残り6日と短い期間ですが、疲労を振り払うような熱い練習をしていきます。

 また、午後の観光では真山神社、入道崎、寒風山を訪れ、自然豊かな秋田の男鹿を満喫する事が出来ました。真山神社では全国大会で優勝する為の必勝祈願をして参りました。大自然の中から溢れ出るエネルギーを感じ、チームとして優勝する為に1つに纏まろうと思いました。入道崎では、どこまでも続く日本海の水平線を見て、大きな夢や目標を持つ事が大切だなと感じました。寒風山は地理学者志賀重昂がアメリカのグランドキャニオン、ノルウェーのフィヨルドに続いて世界三景として紹介されているそうです。長年、この秋田の地で合宿を重ねた多くの思い出を池田さんから伺い、歴史あるこの中央大学準硬式野球部で野球が出来ていることに喜びを感じました。

 観光で様々な経験をし、気持ちのリフレッシュも出来たので、明日からの練習も高いモチベーションを持って取り組んで参ります。


6日目

3年 幸喜 健太朗

 本日は合宿6日目となりました。午前中にノックを長めに行い、午後からは打撃練習、実践形式を行いました。

 午前中のノックでは、私達中央大学準硬式野球部のOBであり、現能代松陽高校野球部の監督である工藤様にノックを打って頂き、普段と違った雰囲気で守備練習を行うことができました。又、ランナー付きノックを行い、実践に近い形で練習をすることが出来ました。全日本大会では、一つのミスも許せない場面が沢山あると思います。その中でランナーを想定したノックを行うことにより、プレッシャーの中で攻めたプレーが出来るように精神的な部分も鍛えることが出来ました。

 打撃練習では、振込練習が続いていたので、本日は全日本大会に向けて体のキレを出すことを意識して臨みました。全日本大会で勝ち進めれば5連戦になります。本日のように合宿の疲れが溜まっている中でキレを出すことができなければ、試合で勝ち抜くことは厳しいと思います。明日からも一球一球を大切に練習に取り組んでいきます。又、実践練習では、ランナーニ塁の場面で一点を取りに行く練習を行いました。全日本大会では、一点に対する執着心が強いチームが勝つと思います。その中で、如何にチャンスを生かせるかが鍵になります。打者であれば、打球方向を意識し、ランナーであれば一瞬の隙を見逃さない走塁を意識して取り組みました。

 私は、昨年の夏合宿でノックの際に右の人差し指を骨折してしまい、長い間満足に野球をすることができませんでした。昨年の秋リーグでは、同級生の活躍を素直に喜べず、悔しい思いをしました。今年はより一層強い気持ちを持ち、練習に臨んだ結果、春リーグではチームの優勝に大きく貢献することが出来ました。昨年の悔しさを忘れず、今年こそチームの「日本一」に貢献できるように、秋田合宿では、誰よりも強い気持ちを持って練習に取り組んで参ります。

 

 本日も工藤様を初め、沢山の方々からの差し入れを頂きました。合宿も残り僅かとなります。チーム目標の「日本一」を達成する為に明日からも自分に厳しく選手一同頑張っていきたいと思います。


7日目

3年 近野 佑樹

 本日は合宿7日目となりました。

 岩手県より花巻東高校にお越し頂き、2試合の練習試合を行いました。

 相手は秋の東北大会優勝を目指す強豪校であり、全日本大会の前哨戦として合宿で行ってきた練習を実戦で試す機会となりました。

 負けられない試合にも関わらず、ミスが目立ち、高校生相手に完敗を喫してしまいました。全日本大会に向け、ひとつのミスも許されない状況の中で投内連携でもミスが2つ、アウトも1試合の中でフライアウトが10を超えている事など合宿で行ってきた内容を全く生かせない結果となってしまいました。池田監督より体が重いことを理由に全く動けていないとご指摘を頂き、全日本大会で5連戦を戦うには疲労感を超えなければなりません。相手の体格の大きな選手はスイングにもキレがあり、私達が意思に負けていることが顕著に結果に現れてしまいました。

 私自身、合宿期間中指摘されていた下半身を使ったピッチングができずに真ん中付近の甘いボールが目立ち7回を投げ、8安打5失点と不甲斐ない投球内容をしてしまいました。試合後、池田監督より再度指摘を頂き、下半身を使った練習方法の御指導を受け、修正に臨みました。指の感覚を変え、握りを変えることを行った結果、アウトローへのボールが決まるようになり、シュート回転のボールが改善されました。全日本大会への残り少ない期間でも徹底して行い、大会に万全な状態を持って行けるよう取り組んで行きます。この結果を受け、全日本大会までの時間が無い中で明日からの練習では1本1本のランニング、スイング、投球に全力で取り組み、調整ではなく挑戦する心で練習に取り組みます。

 合宿も終盤に差し掛かり、疲労感も溜まる中でこの疲労感は全日本大会5連戦の感覚に近いものがあると思います。意思が体の動きに反映されることをこれまでの日程で実感しました。ここからは1歩先、また1歩先へと気持ちで前進することをテーマに取り組みます。

 私個人としても、昨春、今春と怪我をし大事な試合でチームに貢献することができない期間がありました。今春、チームは優勝をしましたが、前半戦チームの力になれず、同級生や後輩の活躍を何も出来ずに見ていて、悔しい思いをしました。その期間に感じたもどかしさ、悔しさを全日本大会にてぶつけ、5連戦全てを投げきる覚悟で「日本一」に貢献するために残る秋田合宿の日程にも強い気持ちを持ち、全力で取り組んで参ります。

 本日も花巻東高校監督の佐々木洋様を始め沢山の方々から差し入れを頂きました。当初からの目的である「日本一」を達成するため、残り少ない合宿にも甘えることなくチーム一丸となり頑張って行きます。

 

8日目

3年 鞍田 新

 秋田合宿8日目の本日は、気持ちの良い青空の下、絶好の野球日和となりました。

 午前中にノックと投手と内野の連携プレーを行い、午後に打撃練習を行いました。

この合宿に入ってからノックでは、流れを引き寄せる守備というのを意識してきました。フライは声を出して両手で捕る。送球は相手が捕ってアウトが成立するまで目を切らないなど、ただ捕って投げるだけではなく、細部にまで拘った守備をします。そうする事で対戦相手に隙を与えず、ノックの時点で相手チームを飲み込む事ができます。ノックの後はバント処理や挟殺プレーなどの投手と内野手の連携を確認しました。試合の中ではこれらのプレーが流れを大きく変える事になります。実際に昨日の試合でも、バント処理のミスから失点をする場面がありました。そして、挟殺プレーの練習中に池田さんから「99.9%無い事も、試合では残りの0.1%が起きて負けてしまう事がある」というお話を頂きました。試合でその0.1%を防ぐ為に、走者にタッチするときのボールの向きや、ベースカバーに入るタイミングのコンマ1秒にまで気を付けて投手と内野の連携を行いました。これらのプレーは試合で一度起きるか起きないかのプレーかも知れません。しかし、このような基本の徹底を行うことが、試合の中で自分達に流れを引き寄せる最も重要な事です。

 午後の打撃練習では野手の投げる球とマシンの変化球を引き付けて逆方向へ強く打つ練習を行いました。昨日の試合では、緩い変化球に泳がされて凡打するケースが多く見られました。又、ニ試合でフライアウトが20個以上と、淡白な打撃が目立ちました。試合で出たこの二つの課題を改善する為に、緩い球を逆方向へ強くて低い打球を打つように取り組みました。実践的な練習が多くなり、スイングのキレが失われがちでしたが、本日の打ち込みで徐々にキレのあるスイングが出来るようになったと思います。やはり野球は打てないと勝てません。全員がチャンスで一本を出せるように、明日も一球一球が試合の一球だという気持ちで打撃練習に取り組んで参ります。

 又、本日は練習の後、大森建設の社長である大森三四郎様が焼肉、メロン、梨を御馳走して下さいました。8日間の合宿で疲れが溜まる頃ですが、沢山のお肉と美味しいメロン、梨を頂き、また明日からも元気よく練習ができる力を付ける事が出来ました。

 この秋田合宿も残り2日となりました。今朝頂いた柳川部長のお言葉通り、全日本大会に向けて不安要素を残さないよう、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があるように、全日本大会へ向けて最善の準備をして参ります。

最終日

3年 藤森 晃希

 本日は合宿9日目となり、秋田での最後の練習となりました。午前中にノック、投内連携の確認、午後からは打撃練習を行いました。

 午前中のノックでは、限られた時間の中で、投内連携の最終確認、外野と内野の中継の確認を集中して行うことが出来ました。投内連携の中で、ミスが続けて起こることが何度もありました。「練習の中にも流れがある」と池田さんに御指導頂きました。ミスが続いたら、誰かが練習を中断し、気を引き締める事で悪い流れを切るということが大切だと思いました。試合の中でも必ずミスは起きます。そういった時こそ下を向くのではなく、前向きにどうそのミスを取り返すかが大切になってくると思います。そして誰かのミスをカバーして助け合うからこそチーム力が大事だと思います。全日本大会でも攻める守備を意識しながら守備力で圧倒します。

 打撃練習では、少ない本数の中で一球一球を集中して意味を持ちながら取り組むことが出来ました。ただ打つのではなく、一人一人何が足りないのか、何を意識しなければいけないのか考えながらしっかりと打ち込むことが出来ました。一人一人には役割がありチームの中でなにを求められているのか考えなくてはいけません。打つだけが大事ではなく、相手に嫌だなと思われる打者を目指していきます。

 私は、今年遊撃手として関東大会、春季リーグ戦と出場させていただきました。私は守備が100%でなくてはいけません。誰よりもノックに対して理想を追求しこだわらなくては遊撃手は守れないと思います。守備の要として、内野全体を見ながらポジショニングを指示したり、投手に対する声がけを誰よりも意識して守備からリズムを持っていけるような動きを徹底して参ります。カバーリング、ボール回し、全力の声、当たり前のことを当たり前にやり勝利を呼び込むために率先して行動して参ります。三年生として自覚と責任をもち四年生に頼るのではなく自分が引っ張っていくんだという気持ちを全面に出しプレーだけでなく私生活から見本となるような行動をとっていきます。

 今回の合宿では、昨年コロナウイルスの影響により秋田合宿に来ることはできませんでしたが、支えてくださった方々のおかげで2年ぶりに秋田合宿を行うことができました。三種町教育委員会の鎌田様や森山館の皆様など、多くの方々の御尽力によって何不自由なく、最終日を迎える事が出来ました。今こうして合宿ができているのは当たり前ではないということ、コロナ禍でも受け入れてくださった秋田県、三種町の方々には感謝しかありせん。

最後になりましたが、私達に多くの御支援をして下さった皆様には感謝してもしきれません。全日本大会が始まります。全日本大会では必ず「日本一」という形で恩返しさせて頂きます。これからも中央大学準硬式野球部を宜しく御願い致します。