秋田合宿1日目

3年 服部康太郎

本日から秋田合宿が始まりました。午後から私たちが合宿を行っている三種町が主催する三種町長杯に参加させて頂き、東北学院大学と交流戦を行いました。
私は怪我から復帰して初めての登板となりました。私は1年生の時、登板する機会はほとんどありませんでした。一度だけ秋のリーグ戦の東洋大学戦の9回裏ツーアウト満塁の場面で登板しましたがファーボールの押し出しという不甲斐ない結果に終わり交代しました。その悔しい思いから冬の練習で投げ込みをしました。しかしながら、投げ込みをしすぎたため肩の軟骨が剥離し2年の春に手術をしました。医者に中途半端になるくらいなら手術した方がいいと勧められ手術をする事にしました。手術を決意した理由は怪我をしたままでは中途半端なプレーしか出来ない事と打者1人だけで降板という悔しい思いと復帰してからチームに貢献し、チームの軸となる選手になりたいと思ったからです。又、手術後に麻酔が抜けてから目を覚まし両親の顔を見た時は心が落ち着いたと共に「両親に支えられて野球が出来ているんだ」と改めて感じました。
リハビリ期間には同級生の大澤や長濱が活躍する姿を見て悔しく思い、自分には何が出来るのか、何が足りないのかを考え強い真っ直ぐを投げるための下半身の力や肩の筋力が足りないと思い走り込みや肩の筋力トレーニングをしました。又、リハビリ期間に池田さんから「体幹トレーニングをしなさい」という御指導を頂いた事や日々の走り込みが実を結び努力賞を受賞する事が出来ました。
本日の試合中に池田さんから「考えて野球をする」という言葉を頂きました。私であれば変化球を投げ、打者の見逃し方を見ずにストライクが入ったからと言って続けて変化球を投げる様な配球では考えて野球は出来ていません。このように私たちのチームの中で考えて野球が出来ている選手はほとんどいません。この秋田合宿では打者が何を狙い球にしているのか、投手が何を投げたいのかを考えられる様、実戦形式の練習で身に付けたいと思います。
又、能代松陽高校様からマシンボールを、球場の管理人の方には電光掲示板に「歓迎  中央大学準硬式野球部」と載せて頂いていました。そしてOBの方々や父兄の方々にも沢山の差し入れを頂きました。私たち中央大学準硬式野球部は色々な方々のご尽力によって成り立っています。このように毎年秋田合宿が行えることを当たり前の事とは思わず感謝の気持ちを忘れずに明日から11日間チーム一丸となってひと回りもふた回りも成長したいと思います。

秋田合宿 2日目

3年 岩元奎太

合宿2日目は、昨日に引き続き三種町長杯が行われました。試合には7-2で勝利しましたが、新チーム発足時から言われ続けている「考えて野球をする」という課題については克服まで程遠く、捕手の配球や打者としての狙い球、咄嗟の場面での対応力など数えてはきりがありません。何事も根拠を持って行動しなけばならないと感じました。午後からは試合を想定したケースノックを行い「考えて野球をする」ということを1人1人が意識し、場面によって想定されることを声に出し、プレーの先を読みカバーリングや送球を行いました。昨日の試合では、バント処理や牽制での暴投、本日の試合でも一歩目が遅くヒットにしてしまったり、外野のバックホームの場面でのファンブルがあり、これらのミスもプレーの先を読みポジショニングなど準備がしっかり出来ていれば防げていたかもしれません。池田監督から、考えて野球をするには、自分で考えて動く積極性を持たなければならず、考えて挑戦することにより初めて自信に繋がるのだという御指導を頂きました。失敗を恐れ挑戦せずにいては、一向に進歩はありません。まずは自分で考え、ポジショニングや打席での狙い球など行動に移し、結果に現れる事で自信に繋がっていくのだと思います。
個人としては、本日の三種町長杯にて敢闘賞を受賞することが出来ました。私は昨年の春季リーグ、全日本大会とレギュラーとして出場させて頂いていましたが、自身の実力不足で最近は試合への出場機会が減っていました。その間は、私の代わりに出場していた小宮山さんの活躍をただベンチから見つめる事しか出来ず、悔しい思いをしました。後輩にも、絶対的な走力をもつ幸喜、守備に定評のある小河原、勝負強い打撃をもつ友田など羨ましい個性を持つ頼もしいライバルが多数います。しかし、この敢闘賞を機に秋田合宿を経て飛躍し、チームの主力として戦いたいという思いがより一層強まりました。私の長所は泥臭さだと思っています。本日の試合でも1打席目はタイミングが全く合っていませんでしたが、他者のアドバイスを受け入れ2打席目以降は、重心とトップの位置を下げる事でバットの軌道を修正し2安打という結果に繋げることが出来ました。試合中にフォームを変えるという事は勇気がいる事です。この勇気は日頃の練習から常に全力で取り組んでいなければ生まれません。これからも日頃の練習から全力投球しレギュラーの座を奪うために日々精進します。
今回の秋田合宿では、体力や技術向上はもとより精神面の向上も課題として掲げています。現在私は園芸部長を務めていますが、人間も野菜も一緒でどんなに外見が良くても内面が悪くては評価はされません。納得の成績が残せていない今、もう一度自分自身を見つめ直し中身のある人間になれるよう、どんなに厳しい練習やトレーニングにも取り組みます。
又、本日は毎年恒例の八竜中、山本中、琴丘中の3校に参加して頂き野球教室を行いました。先日、甲子園でプレーしていた秋田中央高校にもこの野球教室の経験者が多くおり、指導する側の私たちにとっても素直さや謙虚さなど学ぶ事が沢山ありました。上達への近道は、素直な事です。スタッフからの御指導を真摯に受け止めさらなる技術向上へ努めます。
本日も保護者やOB、我々中央大学準硬式野球部を応援して下さる方々から沢山の差し入れや御手紙などを頂きました。選手一同このように、応援して下さる方々がいることが当たり前だとは思わず、結果を残し恩返しが出来るように、残りの合宿も一球入魂で頑張って参ります。

秋田合宿 3日目

3年 山本優輝

本日は合宿3日目でした。夜中に雷と豪雨でグラウンドの状態が心配されていましたが、朝には青空が見え天候に何不自由なく練習に励むことができました。
本日の練習では午前中にケースノック等の守備練習、午後からバッティング練習と実戦形式を行いました。ここまでの合宿での2日間で池田監督から「考えて野球をしなさい。考えてプレーするには、自分で考えて動く積極性を持たなければならず、考えて挑戦することにより初めて自信に繋がるのだ」と御指導して頂いています。本日の練習でも全員で考えて野球をしようとミーティングをし取り組みましたがまだまだ考えが足りず、池田監督から御指導を頂きました。何事も自分ではやっているつもりでも、他人から見たら全く変わっていないということがよくあり、自分自身が変わる為にはまず大袈裟に変えてみることが大切だと思います。ご飯を頂く姿勢、ランニングの姿勢、野球に対する考えと行動全てにおいて各自が大袈裟に変わっていくことが現在のチームに必要であると思います。
「考える」ということは常日頃から池田監督が仰るように全て準備に繋がると思います。
常にこれから何が起こるのかを予想し、考えて準備することが野球だけでなく社会に出てからも大切なことなので、野球で学んだことをグランドだけに留めずそれ以外の場所でも役立てることができるようこれからの合宿に励んで参りたいと思います。
私は昨年12月に肘の手術をしました。外野手のレギュラーであった先輩方が抜け今年が勝負の年だと思っていた時に怪我をしてしまい手術後のリハビリに焦りを隠せませんでした。しかし、焦っても良くはならないと思い、ランニングやリハビリを地道に続けました。その結果春の復帰戦で4番DHとしてチャンスを貰いしっかりと結果を出すことができました。その試合ではなぜか不安がなく自信だけがあったことを覚えています。それはリハビリ中その時出来ることを折れることなく毎日積み重ねてきたからだと初めて実感しました。結果を伝えた時の両親の笑顔が今でも忘れられません。今自分がプレーできているのも両親の支えがあるからだと改めて実感しています。来年には最上級生となります。現在ランニングを行なっている道には広大な田んぼがあり、穂を付けています。「実るほど こうべを垂れる 稲穂かな」という言葉があるように学年が上がるにつれ、謙虚に他人が嫌がることを積極的に行なっていきたいと思います。
本日も小畑様、大森様やOBの方々より沢山の差し入れを頂きました。更に、本日から遠方からOBの赤嶺様、崎山様が来てくださり練習をサポートして頂いています。私達はこの様に遠方から駆けつけて下さる方や差し入れを下さる方々等、沢山の方に支えられています。その方々に恩返しをするには勝利という結果として表し、喜びを分かち合う事だと私は強く確信しています。
勝利する為に常に周りを観察し、考えて行動し強くなり東京に帰ることができるよう励んで参ります。

秋田合宿 4日目

3年 大澤魁生

本日は合宿4日目でした。本日も青空が広がり、野球日和の1日となり練習に励む事が出来ました。
午前中はシートノック、ケースノックを行い、午後はフリーバッティング、実戦形式を行いました。
私達は今年の全日本大会の出場を逃しました。その原因はチームの中に「自分さえ良ければいい」と思って行動している人がいて、それが弱さだと池田さんに御指導頂きました。チームが1つになる為に合宿を行っているのに、各々が自分の好きな様に行動していてはバラバラのチームになってしまうだけです。グランド整備に例えてみます。私達は現在一塁側のベンチを使用しています。そうすると「自分はベンチから近い一塁付近の整備をしよう」と自分が楽になるように行動します。このような事をしている選手は練習でいくら良いプレーが出来ても、必ず試合の大事な場面でミスをします。合宿が終わるまでに「自分さえ良ければいい」と思って行動している人が1人でもいれば、チームとして合宿を行った意味がありません。明日からの練習では「自分さえ良ければいい」と思い行動した結果がチームの負けに繋がるという事を各々が自覚してチーム力を高めたいと思います。
しかし今年の全日本大会出場を逃してしまったのは、私の投球の不甲斐なさが1番です。春の大会では1度も納得のいく投球が出来ず、チームを負けさせてしまいました。私は日頃、池田監督に素直に謙虚になりなさいと御指導頂いています。調子が悪かった春の大会中、ずっと結果を出せなかったのは素直に謙虚に池田監督の御指導を受け入れず、自分の投球に不貞腐れた態度を取っていたからです。私は自分の失敗でランナーを出した時や連打でピンチを招いた時に、平常心を保つ事が出来ず必ずと言っていい程、失点をします。今回の合宿でも東北学院との試合で先発させて頂きましたが、1回3安打、自身の失策により3失点で降板し、春の私と何も変われていない事を痛感しました。平常心を保つ為に日々のどんなに辛い練習でも辛い表情をせず強い精神力を付けていきます。そして東北学院との試合で最優秀選手賞を受賞した服部は約1年間故障に苦しんでいました。毎日リハビリを地道にしていた成果を出したんだという事を素直に受け止め、私が降板した後に服部が良い投球をした事に対する悔しさを持ち、練習に取り組んでいきます。
又、本日は庄司一春様がグランドに来て下さり、私達に貴重なお話をして下さいました。その中に1人1人が監督になれという言葉がありました。監督というのはチームが勝つ為に毎日色々な事を考えて行く人です。先程も申し上げました様に、今のチームには「自分さえ良ければいい」という人が多くいます。1人1人が監督となりチームの為に行動すれば、そのような考えはチームからなくなると思いますので。この言葉をヒントにチームを変えていきたいと思います。
本日も応援する会の方々、OBの方々、保護者の方々から沢山の差し入れを頂きました。色々な方々の支えがあってこの合宿が行われている事を全員が自覚し、1日1日の練習を全力で取り組んでいきたいと思います。

秋田合宿 5日目

3年 長濱成悟

本日は秋田合宿5日目となりました。本日も朝から太陽の光を浴び絶好の野球日和となりました。
午前中は紅白戦をし、午後からはケースノックと内野手は二ヶ所ノック、投手と外野手はアメリカンノックを行いました。
午前中の紅白戦で私は7回から登板しましたが、最終回に4点差をリードした2アウトから5失点してしまいました。これは一瞬でも「勝った」と思った心の隙を攻められた失点だと痛感しました。私はチームで一番走るのが遅いです。その為グラウンドに向かうランニングや、練習メニューのダッシュなどではスタートと同時に先頭に立ち自分の限界を超える努力をしています。
私の現在の立ち位置ではリリーフ登板が多いのでこの様な取り組みを続けることが非常に大事となります。
又、昨日から練習中に池田監督から「自分のことだけを考えるな」と御指導頂きました。私のピッチングに置き換えると、相手が嫌がる配球を捕手と作り上げなければなりません。自分が投げたい球だから投げるのでは相手の思う壺で抑えることが出来ず負けに繋がってしまいます。一球一球打者の事を考えながらワインドアップの際にクイックモーションを使ったりしておりますがまだまだ実力不足です。私は春の合宿で肘を怪我してしまい、春季リーグ戦に出場することが出来ずスタンドから同じ投手陣の活躍を見てとても悔しい気持ちでした。私はストレートだけで抑えきれる投手ではありません。変化球の精度を上げる事や、常に打者のタイミングをずらしながら投げこの合宿で首脳陣から信頼を得て、秋季リーグ戦では私が全試合投げきりチームの優勝に貢献したいと思います。
本日も練習のサポートをして頂いている、OBの赤嶺さんにノックを打って頂きました。ノックの際に届かない球際に打って下さる赤嶺さんの心には、私達の限界を超えてほしい気持ちとひと回りふた回りも成長し優勝して欲しい気持ちが伝わってきました。この様な偉大な先輩方の支えを感じ、1日1日を大事にし成長を感じる合宿にしたいと思います。
本日も沢山の方々から差し入れを頂きました。佐々木さんからの明太子をはじめOBの方々からの差し入れには心がこもっており、選ぶ事や発送する手間暇がかかっております。選手一同その様な事を今一度、再認識し感謝しながら美味しく頂きたいと思います。

秋田合宿 6日目

3年 大濱安音夢

本日は合宿6日目となりました。本日も朝から強い日差しを浴びて非常に練習に打ち込める晴天となり、午前中は内野手は二箇所ノック外野手と投手は昨日に引き続きOBの赤嶺さんにアメリカンノックをしてもらい午後はバッティングと実戦形式を行いました。
私は大学入学当初は内野手として入学したものの、大学二年生の時に外野手に転向し、春季リーグ戦では沢山の出場回数を頂きました。しかし、25打数1安打と結果を残す事が出来ませんでした。
そのような結果になった理由としては、
投手の投げてくるボールに対してドアスイングで全て引っ張り込んでしまい、サードゴロ、ショートゴロなどの引っ掛けた凡打を
繰り返す打撃になってしまった事です。
試合を重ねる度に、もっと逆方向への意識を持つなど、なにも打席の中での工夫などをしないまま最後まで打つことが出来ず、チームに貢献する事が出来ませんでした。
この結果から悔しさと力不足を痛感し、明確になった打撃の課題を何とか克服したいと思いました。
そんな中、本日の午後の実践形式のバッティング練習では一打席目二打席目共に、一死二塁三塁と好機の場面で最悪内野ゴロで一点というケースの中、私はなにも考えず大振りをしてしまい三球三振をしてしまいました。私のような打力のない選手は、泥臭くボールに食らいついていき最悪でも粘る事が相手の投球を苦しめる事が求められる場面でしたが、全くボールに食らいつく事もせず簡単にバットを振ってしまい。チームバッティングが出来ず、なにも工夫もしないまま一打席目同様に三球三振をしてしまいました。
日頃、池田さんは私達に『自分の頭で考えて行動し、自分自身の心に素直になりなさい。』と仰います。春季リーグ戦の間打てない時期が続いた頃、私は首脳陣の方から多くの御指導受けましたが、少しでも受け入れようとする素直な心がなく、24打数1安打という、試合を決めた1安打という結果に慢心してしまい、未だにその結果に引っ張られ、己の心にある我を捨てる事が出来ず大振りをしてしまいました。その私の素直になりきれていない心の隙が同じ結果に繋がったという事が分かりました。二打席目の三振の直後、チームメイトから指摘の声が多く私に向けて多く発せられました。しかしその時、私は自分の不甲斐なさから下を向きベンチに戻ってしまい、チームメイトからの指摘に反応を返しませんでした。その際、小泉コーチから「その態度がチームの士気を下げる」という御指導を頂きました。常日頃、池田監督は私達に素直な心を持ちなさいと仰います。しかし、私はその心を忘れてしまっていました。この素直な心を持つ事が上達への近道だと思います。本日で合宿は折り返しとなります。これからの合宿は、スタッフの方々からの御指導やチームメイトからの声に素直に耳を傾け、弱点である打力向上に向けて努力致します。
又、本日からOBである高野桂さんと延田寛基さんが私達後輩のサポートの為に茨城から6時間をかけ遠い秋田の地まで足を運んで来て下さいました。他にも沢山のOBの方々が球場へ足を運んで下さったり、差し入れを送って頂いております。私達が野球をできているのは、先輩方が築いてこられた伝統があるからです。今の環境を当たり前と思わず感謝の心を持って精進して参ります。

秋田合宿 7日目

3年 河野翔吾

本日は合宿7日目となりました。本日の三種町も太陽の光を浴び絶好の野球日和でした。
午前中は紅白戦を行い、午後からは内野で二箇所ノック、外野ではOBの赤嶺さん高野さんにアメリカンノックを打ってもらい、その後に一本バッティングを行いました。
試合後に池田さんから当たり前の全力疾走が出来ていないと指摘を受けました。1塁までの駆け抜け、フライが上がった際の2塁までの走塁、攻守交代のダッシュ、日頃当たり前の事が疲れが溜まり行う事が出来ませんでした。私達は関東大会、春季リーグ戦と最後の一歩の所で敗戦してしまい、全国大会出場を逃しています。その様な細かい所から見直して行かなければ、秋季リーグ戦は優勝できないと思います。又、午後から行われた二箇所ノックでは立ち向かって行く姿、ボールに食らいつく姿が見られる選手がまだまだ見られませんでした。捕球するだけで、その後の送球がおろそかになる事が有り、池田さんに1つの球に魂を込めなさい。それが一球入魂だよ。とミーティングで教わりました。1つの球に魂を込めるという事は投げ終わりの指先まで力を入れ、相手に気持ちを込めて送球する事です。この合宿では自分の限界を超え、一皮も二皮も破らなければなりません。ここで成長する為にも、ノックを打って下さっている方々にもっと向かって行く気持ちで、自分の限界を超える事が大切だと思います。
又、OBの延田さんには選手の士気を上げる声かけや一緒にノックに入ってもらい見本となるプレーをして頂きました。こういった練習には引き立てる選手が大事だと教わりました。きつい練習の時こそ私が率先して声を出し、チーム全体がいい雰囲気でプレー出来るようにしていきたいと思います。
私はこの合宿初日に行われた三種町杯で三塁手として先発出場させて頂きました。一打席目に追い込まれてから外に逃げていく、スライダーに、当てるだけのショートゴロになり、二打席目にはチャンスでハーフスイングで三振という最悪な形で終わってしまいました。私は春の時からずっと池田さんにバッティングを教わってきました。力が抜いているからこそ力が入る。力を入れるから力が入らない。と言われてきました。又、三振やボテボテのゴロを打とうがフルスイングだけは忘れるなと池田さんから言って下さったのにも関わらず、私はこの試合でフルスイングが一度も出来ませんでした。この合宿期間、池田さんに常々考えて野球をしなさいと言われています。打席に入り、相手の配球を読み、打つ事でフルスイングが出来るのだと思います。これからは打席に入る前に相手投手はどの様なタイプの投手か今日は何が1番いいのか考え、しっかり頭の中で整理した形で打席に向かいたいと思います。
また、本日の行きのランニングの際に、秋田に来た頃はまだ実の付いていなかった稲穂が黄金色に輝いており、稲の成長や時間の経過が感じられました。秋田合宿も終盤に差し掛かり、私もこの稲穂のように成長することが出来ているのだろうかと考えさせられました。1日を無駄にせず、これからも必ず何か一つでも成長出来る毎日にしていきます。

秋田合宿 8日目

3年 土居凌太郎

合宿8日目の本日は午前中はグラウンドに行きストレッチを中心としたメニューで練習を行い、午後から男鹿半島周辺の観光を行いました。
まず訪れたのは男鹿三山の1つである、真山にある真山神社となまはげ館でした。神社は多くの緑に囲まれており、到着しバスから降車した際に、東京では感じたことのない大きな自然の力を一身に感じました。真山神社は特に勝ち運のご利益が多くあると言われており、秋季リーグ戦での優勝を全員でお祈りしました。なまはげ館では秋田県でユネスコ無形文化遺産に登録されているなまはげのお面作りの実演やなまはげと類似した海外の民族行事で使われているお面の展示がありました。中でも、各地方によって顔立ちや持ち物が違うなまはげが全て展示されているコーナーでは、ルーツは同じながらも地方の特色に応じて形を変え発展していること、さらにその種類の多さに圧倒されました。
次に訪れたのは男鹿半島西北端であり日本の灯台50選にも選ばれており、その中でも16ヶ所しかない登れる灯台のある入道崎でした。115段の階段を上り切った先に広がった日本海の青さとまっすぐに伸びる水平線、そして多くの緑を見ると東京では見ることができない、私の地元高知県の桂浜、室戸岬に似た景色が広がり、残りの合宿を乗り切る力が湧き上がりました。
合宿も8日間の日程が終了し、合宿も終盤となってきました。私はこの合宿は三回目となり、下級生の時とは比べ物にならないほどの成長を自ら実感しております。先輩についていくのがやっとだった1年生、ついていくだけでなく強い志を持って挑んだ2年生。そして3年生では自分のことだけでなく周囲への鼓舞を意識して取り組んでいます。しかし、リーグ戦などでは周りの3年生と比べれば全くチームに貢献出来ていない現状があります。リーグ戦で活躍するほかの3年生や下級生の活躍を見ることしか出来ない自分が情けなく感じていました。10試合以上あるリーグ戦で、1試合2時間から3時間を超える試合時間の中で、私の出場機会は代打の1打席でした。野球の試合における1打席というのは時間にすればたった3分程度のものです。しかし、そのたった3分のために何千回、何万回とスイングを重ね、日々のランニングやトレーニングなどで自分を追い込み打席内での粘りと集中力を付けてきました。私はそのたった1打席、たった1スイング、たった3分程の出場機会でチームの勝利に貢献出来る選手でありたい、そこに自分の100%を出せるような選手になりたいと、これまでも自分の出来ることを積み重ねてきています。残りの合宿でも最後まで全力疾走で駆け抜けて行きたいと思います。
又、私は現在主務を務めており、合宿中に沢山の方が送って下さっている差し入れを選手に伝える役目を担っております。合宿中に送ってくださる差し入れは、私たちにとって十分すぎるほどの量あります。応援する会の皆様、OBの方、各選手のご両親など私達のために手間をかけて送ってくださっている事を忘れないことが大切であると感じます。
本日の秋田観光では、この合宿中お世話になっている鎌田様がずっと付き添って下さいました。このような観光ひとつにしても計画をして下さった池田監督や鎌田様、長時間バスを運転して下さった運転手の方などの御尽力があることを忘れず、今後も取り組むべきであると思います。

秋田合宿 9日目

4年 松元孝平

本日は合宿9日目でした。
本日は台風の影響で朝から大雨の予報でしたが、朝の散歩に出ると空は晴れていました。選手達は昨日の予報から室内練習場での練習だと思い込み、今朝の天気を見て今日もグラウンドで練習かと暗く重たい雰囲気がありました。そんな時、池田監督は天候の変化に影響されずいつものように明るく元気に体操と散歩を行いました。人生では思い通りにいかない事ばかりで、午後から雨が降る予定になると、早めにグラウンドに行き少しでも練習ができるように自分達で考えて行動するなど、発想力を磨いていかなければいけません。
私は腰の怪我でこの合宿はまだ練習に参加できていません。とても悔しい気持ちでチームメイトの練習をする姿を見ています。ランニングしている選手を見ていると、昨年まで同じ道を苦しみながらも疲れの溜まった足で走っていた事を思い出しながら見ています。グラウンドでノックを受ける選手は、捕球できなければもう一本、足がもつれそうになりながらもボールに食らいつく必死の表情を見ていると、野球をしたいと心が熱くなります。
日本一を目指し迎えた学生野球最後の年、全日本大会出場を逃してしまいましたが、その悔しさを忘れる事なく、もう一度勝つ喜びを実感する為に、全員が勝つ為に練習する意思を統一し、秋季リーグ戦優勝に向け大切なこの合宿を、時間が足りないと思うくらい無我夢中に取り組みます。また、この合宿で自分だけ良ければ良いという考えをなくし、食事の頂き方、洗濯物の干し方、畳み方を徹底して正し、自分は恥をかいても、育ててもらった両親に恥をかかせない私生活を身につけます。
本日からOBの大湾さんも練習のお手伝いに遠くから駆けつけて来て下さりました。例年よりも多く手伝いたいと思って下さる方がいるのは、強くなって欲しい、後輩達の活躍を楽しみにしている表れだと思います。その方々にただ有難う御座います、というだけではなく、バッティングや守備の御指導を受けに自ら先輩の元に駆け寄り、教えてもらえる全てを学び、野球に生かしていきます。

秋田合宿 10日目

3年 山口雄大

合宿10日目の本日は雨が降ったり止んだりでしたが、非常に涼しく野球がしやすい気候でした。午前中は紅白戦を行い、午後から能代松陽高校と合同練習を行いました。
私は次期主将候補です。今合宿は秋季リーグ戦で優勝を第一目標としていますが、もう一つの視点として四年生が抜ける新チームへの土台作りの意味合いも持っていると思います。私は小中高と、主将を務めてきました。その中で大切にしてきたのはチーム内の溝を無くすことです。特に上級生と下級生、試合に出る選手と出ない選手、と隔たりが出来やすい部分に気を配り、チーム全員がプレーしやすい環境作りに努めて来ました。
しかし大学では更に高いレベルのチーム作りが求められます。
目指すチームは今合宿で再三、池田監督が仰られている「考える力」を全員が持つ事です。そういった面でチームに目を向けると今のチーム、特に下級生にはそういった姿がまだまだ見られません。自分本位で考えてしまう選手が多いです。その典型として、本日の紅白戦で捕手の配球について御指導を頂きました。捕手は全員が下級生です。その内容としては投手がストライクが入りやすい球を選択しているだけで打者が嫌な球を選択出来ていないというものです。この様にこの合宿では自分本位ではなく、相手の立場になって考える事が出来ていないという指摘を何度も受けています。私は主将候補としてこの部分を改善し、全員が「考える力」を持ったチーム作りをしていきたいです。
主将候補として必要な事は何事もチームで1番に動く事だと思います。
みんながやりたがらない事、自分が苦手な事、苦しい事、どんな事でも全てです。その姿をみてチームメイトが付いて来てくれるのだと思います。しかし、現在の私はその点がまだまだ足りません。この合宿では苦手である食事への取り組みや自分にとって嫌なことを言われた時の態度など、甘い点がいくつもあります。どんな事でも率先して1番に動き、主将として信頼されるにはまだまだ私自身も成長しなければなりません。
合宿は残り2日となりました。合宿前の課題、合宿中に見えてきた課題、総決算の時期です。もう一度気を締め直しこの合宿がより良いものになる様頑張っていきます。
本日の能代松陽高校との合同練習では高校生の元気やきびきびした動きから私達も刺激を頂きました。又、今合宿では能代松陽高校からマシンと硬式ボールをお借りしています。
この様なご協力を頂いているのもOBの工藤明様のおかげです。毎日の練習で使うマシン打撃一球一球に感謝の気持ちを持って取り組んでいきます。

秋田合宿 11日目

4年 小谷魁星

本日は秋田合宿11日目、久々の晴天の中での練習となりました。
本日も昨日と同様、午前中に紅白戦を行い、午後はフリー打撃を行いました。
紅白戦の前のシートノックで、際どい打球を前に出て捕る事が出来ない選手や紅白戦中でも突っ込めば捕れる可能性のある打球で待ってしまう選手がいました。
このような際どい球を前に出る事が出来る勇気と瞬時の判断力をつけるようにするために合宿を行っています。それが一球に対する「執念」であり、「一球入魂」なのだと私は思います。それが出来ないのであれば、どれだけ長い期間合宿を行っていても成長せず、ただ時間が過ぎるだけの合宿となり意味がありません。先日、柳川部長がいらっしゃった際にも、「ただこなして乗り越える合宿ではなく、一日が惜しいと思えるような合宿を行って欲しい」というお言葉を頂きました。主将としての力不足で全日本大会を12年ぶりに逃し、迎えた今合宿では毎日の食事、ランニング、声を出すこと、共に他の選手の模範となるよう率先して取り組む事を強く意識しています。苦手な事から逃げず、あと一杯、あと一歩と自らを追い込む事が今合宿で私の目標にしていた「率先垂範」という事だと考えています。
又、本日の練習後には、毎年私達がお世話になっている大森様主催のお食事会にお招き頂きました。サザエやアワビを始めとする多くの魚介類や新鮮なお野菜、そして大森様直々に味付けして頂いた特製のネギトロ丼を選手一同満腹になるまで頂きました。
普段私達が食べる事の出来ない食材ばかりで、見るだけでも目を奪われ、あまりの美味しさに美しい景色とともに感動致しました。
池田監督が最後、「ご縁」についてお話をされていたように、このお食事会を開いて頂いたのもひとつの出会いから始まりました。そのひとつの出会いが人の輪を広げ、多くの笑顔が生まれ、ご縁が広がっていくのだと身をもって強く感じました。
大森様が、「今は厳しく苦しいかもしれないが、それが必ず社会に出て生きる」と仰っていた事を心に刻み、残された学生野球生活を全うしなければなりません。
本日はお盆最後の日曜日で、休日にも関わらず、私達の為に盛大な会を開いて下さった方々に心より感謝御礼申し上げます。
今まで、多くの差し入れを頂いた方々、合宿に遠くまで足を運んで下さったOBの方々、私達の為に沢山の御尽力を頂きました。
明日で合宿最終日となりますが、御尽力頂いた方々、応援して下さる方々、そして2週間後に迫った秋季リーグ戦で優勝する為に全力で取り組みます。

秋田合宿 最終日

4年 大坪峻平

本日は秋田合宿最終日で、最終日として相応しい晴天に恵まれました。練習前に昨夜、森山館の近くで行われたお祭りの清掃活動を行いました。宿舎からグラウンドまでのランニング中に声をかけて下さる、三種町の方々に感謝の気持ちを込めて行いました。その後、グラウンドに移動し、午前中はフリーバッティング、午後からシートノックを行い、その後は12日間お世話になったスカルパ球場の清掃を行いました。
先日行われた春季リーグ戦では、三位という悔しい結果に終わりました。試合の中で、バッテリーでは0ストライク2ボールなど直球が予想される場面でセオリー通り直球を要求してしまう配球や、打席で前の打席や打者がどのような配球で打ち取られたのかを考えていなかった事など、常に「考える野球」が出来ていませんでした。又、試合序盤で大量点を許しそこから逆転できない精神面の弱さが敗因として挙げられます。その中で、今回の合宿は技術面の向上は勿論のこと、精神面の向上に重きを置いた合宿にすると池田監督から選手に伝えられていました。しかし、合宿前半を思い返すと私生活の食事では「自分はお腹が空いていないからたべなくていい。他の人が食べてくれるだろう」といった自分本位の考えをもった選手が見受けられました。プレーの面では、バッテリー間の配球がセオリー通りになっていたことや、場面によってポジションを変えたり、次のプレーで想定されることを口に出したりなど、考えて野球をするという意識がチーム全体的に低いという事を池田監督に御指導頂きました。こういった事をチーム全員で克服すべく、毎晩ミーティングを行いました。その結果、食事の際の目つきが変わり、前の日よりも少しでも多く食べるという意識がチーム全体に生まれ団結力が生まれたと思います。又、バッテリー間での配球では、セオリー通りの配球ではなくカウントごとに打者が何を狙っているのかを考えた配球を意識するようになりました。打者は相手バッテリーが何を考えて打ち取ろうとしているのかを一球一球考えるようになりました。他にも練習中の雰囲気にも変化が生まれました。これまでは、ただ大きな声を出すといった意味のない声が目立っていたのが、1プレー1プレーごとに全員が想定される事を口に出したり、投手が一球投げるごとにポジションを変えたりなど考えて野球をするようになりました。
個人としては、最上級生として迎える最後の秋田合宿でした。私は一年生の頃に日本一を経験させて頂いています。そんな中で、今年は後輩に全日本大会を経験させてあげられなかった事を申し訳なく思い、私達が伝えられる事を全て伝える合宿にしようと望みました。私達が積極的にご飯のおかわりに行く姿や、声を出しチームを鼓舞し続けてくれる姿を見て何かを感じてくれればと思います。この合宿はチームの結束力を高める為に行っています。その為に、毎日球場から宿舎まで8キロの道のりを声を出しながら集団走で帰ります。一人一人がチームメイトの事を思いやり足を揃えて走る事で、これまで以上の結束力を持つことができたと思います。
今回の合宿では、三種町教育委員会の鎌田様や森山館の皆様など、多くの方々の御尽力によって何不自由なく、最終日を迎える事が出来ました。又、私達とは直接関わりのないのにも関わらず、OBの赤嶺様、高野様、崎山様、延田様が暑い中ノックを打って下さったり、一緒にランニングをして下さいました。その野球に対する直向きな姿に勉強させられる事ばかりでした。こういった方々が築き上げてきた下さった伝統の上で私達が野球ができているという事を改めて実感しました。先輩方々が築き上げてこられた良き伝統を継承しつつ、自分達の新しい風を吹き込んで行きたいと思います。
最後になりましたが、私達に多くの御支援をして下さった皆様には感謝してもしきれません。秋季リーグ戦で完全優勝という形で恩返しさせて頂きます。これからも中央大学準硬式野球部を宜しく御願い致します。