曇り空が広がる空のもと、本日合宿5日目を迎えました。昨日生憎の天候で中止の運びとなりました、三種町長杯大学準硬式野球大会の1日目、そして本日予定されていた2日目の合計2試合が実施されました。予定とは異なり2試合ともに9イニングの実施となり、試合運びや継投などより全日本大会を想定した試合を行うことができました。
1試合目の結果は1対0で弊部が勝利致しました。この試合は序盤から投手戦となり、1点が試合をものにするような、球場全体に常に緊張感が張り詰める中、試合が進みました。弊部はチャンスを作るもののあと一本が出ずに得点に繋がらない展開でした。しかし終盤に、作ったチャンスを活かすタイムリーが飛び出し1点を先制しました。先発三浦は要所を占める投球が光り、7回まで無失点で切り抜けます。8回には萬谷の三者凡退、9回には齋藤がピンチを招きますが無失点に抑え、勝利を手に致しました。1試合目は全日本大会でも予想されるロースコアの展開であり、チャンスをどれだけ活かした攻撃が出来るのか。
ムダな失策や四死球をしてはいけない点が問われる試合となりました。弊部の春先から磨いてきた、"打てない中での得点力"というものをより一層全日本大会までに仕上げる必要性を感じた1試合目でした。
2試合目は1試合目とは打って変わり、序盤から得点を重ね10対1で勝利致しました。1試合目の課題として出たここぞの場面での1打がこの試合では多く見られ、流れを渡さない常に弊部のペースで試合を展開することができました。先発の大山は初回から安定した投球を見せ、東北学院打線を無失点で抑えます。6回2死から西岡、7回には葛西、8回からは佐々木が登板し、それぞれの持ち味を活かした投球を見せ勝利を手にしました。
本日の2試合をもちまして第11回三種町長杯を優勝で飾り、優秀選手賞として大山と三浦の2名、敢闘賞として川原と堀川の2名が表彰されました。
試合後には昨日に引き続きOBの工藤明様(平成10年卒)にケースを想定したノックのノッカーを務めていただきました。
雨が降りしきる中で実施致しましたが、地面が濡れているような状況での中継プレーの精度を高めることチームの課題となりました。全日本大会の際も多少の降雨は想定され、どれだけミスを少なくできるかが鍵となります。全日本大会までの短い期間でチームで話し合いを重ね、どんな場面でも対応できる、付け入る隙のないチームになるよう努めて参ります。
ノック後には2班に分かれ下半身トレーニングと打撃練習を実施いたしました。合宿を過ごす上での疲労と試合後の疲労が溜まる中でどれだけ追い込むことが出来るか、それが全日本大会での5連戦を勝ち抜く糧となることを念頭に、各個人それぞれ有意義な時間にすることができました。
私自身、この秋田合宿ではチームから信頼され、全日本大会でここぞの場面でワンポイントでも起用していただけるようになることを目標としております。これまでなかなか第一線で活躍することができなかった分、最後の全日本大会でチームの勝利に貢献したいという気持ちは人一倍あると感じております。私だけでなく選手一人一人の任された仕事をこなすことができれば、チームの勝利は格段に近づくと確信しております。まずは4年生の私から、チームの勝利のひとつのピースとなることができるよう日々全力で過ごして参ります。
本日も沢山の方々から差し入れをいただきました。
井口康治様(昭和41年卒)
工藤明様(平成10年卒)
令和年度卒OB一同様
長岡様
源原稔様
吉井ご両親
三浦ご両親
毎日のように差し入れをいただいておりますが、差し入れが届くまでの皆さまの「想い」を忘れてはいけません。私たちの疲労回復や、次の日の活力となるものなどをわざわざ時間をかけて選んでいただいております。
私たちができるのはこの「想い」を忘れないことと、日本一という形で恩返しをすることしかありません。このチームに差し入れをしてよかった、応援してよかったと思っていただけるよう、野球だけでなく普段の私生活から日本一に相応しいチームを作り上げることができるよう、残りの全日本大会までの期間過ごしてまいります。
西岡汐輔(佐賀商4)