2022年 秋田合宿 8日目

本日は合宿8日目でした。昨日の雨でグランド状況が悪かったのですが、鎌田様を始めとする三種町の関係者の皆様のおかげで無事に大会2日目を開催する事が出来ました。柳川部長先生が感謝のお話をして下さったように野球が出来る環境を整えてくれた方々に感謝の気持ちを言葉だけにせず、全力疾走や試合前後の挨拶など心から有難いという気持ちを立ち振る舞いで伝えられるよう選手全員で心掛けました。

午前中は昨日に引き続き、東北学院大学と試合を行いました。序盤はバントミスがあり、打線がうまく機能せず、苦しい試合展開となりました。春の関東選手権から同じミスはしないようにと選手全員でミーティングをしてきたのですが、その後もバントミスが3回続き、自ら相手チームに流れを渡すような形となってしまいました。他人の失敗を他人事にしていれば同じミスを何度も繰り返してしまいます。だからこそ、試合に出ている出ていない関係なく、自分だったらどのような意識でプレーをするのか、精神的な状態はどうなのかなど常に当事者意識を持って試合に臨まなければなりません。守備では序盤はテンポ良く打者を抑えたものの、2番手が制球が定まらずフォアボールを2つ続け、ワンアウト一、二塁のピンチを向かえてしまいました。本来であればタイムをかけなければならない場面でしたが、誰一人タイムをかける声がなく、かと言って投手に意味のある声をかける人もいませんでした。その後タイムリーヒットを打たれ追加点を許してしまいました。野球は私生活に直結します。合宿中の食事にしても、部の規則にしても誰かが食べてくれるからだとかバレなければいいなど自分中心の考えで生活をしているとこのような場面になっても相手の事を考えて声をかけてたり、間を取ってあげたりする事が出来ません。だからこそ、上級生が下級生の事までしっかりと心を配り、チームを引っ張っていく事が大切だと本日の試合で身に染みて感じました。

午後からは試合でミスが続いたバント練習を兼ねて実践打撃を行いました。一度基本に戻り、チームで徹底事項を確認しながらバント練習を行いました。一球一球、ひとプレーひとプレーごとに悪かった点をチーム全員が指摘し合いながら次の試合で同じミスが続かないよう徹底的に練習を行いました。

私は2季連続で首位打者をあと一歩というところで逃してしまいました。1度ならともかく、2度も逃す事という事は首位打者を取れない原因があります。それは残りあと少しというところでやり切る事が出来ない心の甘えにあると私は思っています。だからこそ、今回の秋田合宿では苦しい事から逃げず、ランニングでは一人でも多く人より先にゴールをするという気持ちで走り、トレーニングでは一回でも多く他人よりも行うよう取り組んでいます。厳しい練習をしたからと言って急にヒットやホームランが打てるようになるわけではありません。しかし、打率を厘単位で争う中で、ベース駆け抜けのあと一歩でセーフを取れるか取れないかであったり、打ち損じた時に内野の頭を越すか越さないのかではこのような厳しい練習をやり切れるかどうかで決まると思っています。「努力無くして成功なし」という言葉がありますが、私はこの言葉を心に刻み、誰よりも練習を行った中で、少しでも可能性を広げられるようにしたいと思います。そして本年こそは必ず首位打者、そして残りの3冠を取れるよう精進して参ります。

先日、甲子園でご健闘した能代松陽高校野球部監督の工藤様が御挨拶に来て下さいました。私達は能代松陽高校野球部のはつらつとしたプレーに刺激を頂きながらこの秋田合宿に臨むことが出来ております。

また、石井様、藤森様、小貫様、佐々木様から差し入れを頂きました。差し入れを頂ける事に感謝して、相手の気持ちを汲み取りながら日本一という結果で恩返しをしたいと思います。そして秋田合宿は残り1日となりましたが、全日本大会に向けて1分1秒とも無駄にせず、最後まで全力で取り組んで参りたいと思います。(3年・中森至)