秋田合宿 8日目

3年 土居凌太郎

合宿8日目の本日は午前中はグラウンドに行きストレッチを中心としたメニューで練習を行い、午後から男鹿半島周辺の観光を行いました。
まず訪れたのは男鹿三山の1つである、真山にある真山神社となまはげ館でした。神社は多くの緑に囲まれており、到着しバスから降車した際に、東京では感じたことのない大きな自然の力を一身に感じました。真山神社は特に勝ち運のご利益が多くあると言われており、秋季リーグ戦での優勝を全員でお祈りしました。なまはげ館では秋田県でユネスコ無形文化遺産に登録されているなまはげのお面作りの実演やなまはげと類似した海外の民族行事で使われているお面の展示がありました。中でも、各地方によって顔立ちや持ち物が違うなまはげが全て展示されているコーナーでは、ルーツは同じながらも地方の特色に応じて形を変え発展していること、さらにその種類の多さに圧倒されました。
次に訪れたのは男鹿半島西北端であり日本の灯台50選にも選ばれており、その中でも16ヶ所しかない登れる灯台のある入道崎でした。115段の階段を上り切った先に広がった日本海の青さとまっすぐに伸びる水平線、そして多くの緑を見ると東京では見ることができない、私の地元高知県の桂浜、室戸岬に似た景色が広がり、残りの合宿を乗り切る力が湧き上がりました。
合宿も8日間の日程が終了し、合宿も終盤となってきました。私はこの合宿は三回目となり、下級生の時とは比べ物にならないほどの成長を自ら実感しております。先輩についていくのがやっとだった1年生、ついていくだけでなく強い志を持って挑んだ2年生。そして3年生では自分のことだけでなく周囲への鼓舞を意識して取り組んでいます。しかし、リーグ戦などでは周りの3年生と比べれば全くチームに貢献出来ていない現状があります。リーグ戦で活躍するほかの3年生や下級生の活躍を見ることしか出来ない自分が情けなく感じていました。10試合以上あるリーグ戦で、1試合2時間から3時間を超える試合時間の中で、私の出場機会は代打の1打席でした。野球の試合における1打席というのは時間にすればたった3分程度のものです。しかし、そのたった3分のために何千回、何万回とスイングを重ね、日々のランニングやトレーニングなどで自分を追い込み打席内での粘りと集中力を付けてきました。私はそのたった1打席、たった1スイング、たった3分程の出場機会でチームの勝利に貢献出来る選手でありたい、そこに自分の100%を出せるような選手になりたいと、これまでも自分の出来ることを積み重ねてきています。残りの合宿でも最後まで全力疾走で駆け抜けて行きたいと思います。
又、私は現在主務を務めており、合宿中に沢山の方が送って下さっている差し入れを選手に伝える役目を担っております。合宿中に送ってくださる差し入れは、私たちにとって十分すぎるほどの量あります。応援する会の皆様、OBの方、各選手のご両親など私達のために手間をかけて送ってくださっている事を忘れないことが大切であると感じます。
本日の秋田観光では、この合宿中お世話になっている鎌田様がずっと付き添って下さいました。このような観光ひとつにしても計画をして下さった池田監督や鎌田様、長時間バスを運転して下さった運転手の方などの御尽力があることを忘れず、今後も取り組むべきであると思います。