秋田合宿9日目

3年 千葉諒

 本日で合宿は9日目となりました。本日は雨のため室内練習場をお借りして主に素振りや走り込みの練習を行いました。
 今朝の朝食の際に、OBである新本征司様と小林良太郎様からの飲み物の差し入れとお手紙を池田監督から紹介されました。「今の自分ではこのようなものしか差し上げることはできませんがこちらを飲んで厳しい合宿をのりきってほしい」という内容のお手紙でした。何を差し入れするかの前に、その品物を差し上げるまでの品物選び、品物購入、相手方の住所を書き、お金を払って品物を送る。私たちはただ受け取ってるかもしれないが、ここまで手間暇が掛かって届いていることを理解しなければいけないと御指導いただきました。
合宿になるとこのように先輩方や応援する会の方など様々な方々から差し入れを頂きます。
今この部活に私たちがいられるのも昭和22年から現在までの71年間という長い年月、先輩方が作り上げてきた歴史と伝統があるからです。私たちにはその歴史と伝統を引き継ぎ繋いでいかなければいけません。しかし、今合宿でも見受けられるように野球に対する姿勢、宿舎での生活の仕方など1つ1つの行動に対する目配り気配りが今までの歴史と伝統に値するまでに至っていません。私自身今年からチームとして捕手で試合出場させていただいているのは私しかいません。昨年のように信頼感のある2人の4年生捕手はおらず自分1人でどうにかしなければいけません。さらに全日本大会でのプレッシャーも計り知れないものがあります。土壇場でどうにかするのは自分しかいない、その場面が来た時に打開するためにも自分がもっとチームの核となって動いていきます。
私たちが宿泊している森山館さんからことおか中央公園スカルパ野球場まで片道約10キロランニングを走ります。私はランニング途中で田んぼ道を通る際に稲穂の成長を感じながら走っています。「実るほど頭が垂れる稲穂かな」ということわざがありますが、学年が上がるにつれ偉く威張るのではなく、稲穂のように頭を年々下げていくように、謙虚さを忘れずに過ごしていきたいと思います。
秋田合宿も残り3日となりました。最後の最後まで泥臭くくらいつく気持ちで白球を追いたいと思います。