秋田合宿 10日目

4年 小林 良太郎

 

 秋田合宿も本日で10日目となりました。
毎日、球場までは自然豊かな三種町の田園の中を走って行きます。合宿初日では稲穂の身がつき始めた程度でしたが、日が経つに連れて今では稲穂の頭が垂れる程、成長しており「実るほど頭を垂れる稲穂かな」この言葉の意味を感じながら走り続けています。自分たちも野球を通じて社会で通用する人間になれるよう、日々の練習に励んでいます。
さて、本日の練習ですが全日本大会前の最後の調整として紅白戦を行いました。昨年の全日本大会決勝で悔し涙を流した日から今年の全日本大会で雪辱を晴らすために毎日準備をしてきました。自分は大会を通じて代打で毎試合出場しましたが1安打も打てずチームの足を引っ張るばかりでした。自分が打つことができていたらチームも波に乗り優勝していたと思うと悔しくて眠れませんでした。その悔しさを払拭するために毎日素振りをしました。しかし、何本も振っても振ってもその悔しさが頭の中から消えませんでした。その悔しさを消し去るには同じ舞台で結果を出すしかありません。今年は4年生として最後の大会になります。チームを牽引する立場の選手として誰よりも素振りを行い、手の皮が剥けてバットに血が付くくらい振り込みました。そうさせたのは勝ちたい気持ちが自分の中に誰にも負けないくらいあったからです。土壇場の場面で明暗を分けるのは精神面だと思います。打席の中で自分にのしかかる重圧を跳ね除けるために毎日の生活を野球中心にして必死で練習を取り組んできました。その下積みを残り1日ですが悔いの残さないように秋田合宿で磨きをかけ、最高の準備をして全日本大会に臨みたいと思います。
また、工藤様が自分達のために美味しいお水を白神山地まで毎日汲みに行って下さり、差し入れして頂きました。秋田合宿は工藤様の様な沢山の方々のご協力のお陰で無事に行われており、このような環境は決して当たり前ではない事を理解し、感謝の気持ちを全力で野球を取り組む姿勢で表したいと思います。