浜松合宿【7日目】

4年 保坂 祐樹


本日は練習6日目でした。雨が降っていた為、室内練習場での練習となりました。自分達の足りない部分や弱点、明日からの日程を考え、チーム全員が意識を高く持ち練習に励みました。
  今年は4年生となり「投手」として、そして「主将」としてこの静岡合宿に臨んでいます。私は投手としてこれまでの3年間、多くの試合で投げさせて頂きましたが、満足のいくピッチングは1回も出来ておりません。なぜ1回も出来ていないのかと分析したところ、大学野球のレベルの高さに驚いたという事と、自分のピッチングにまだ甘さがあるという事に気付きました。昨年に比べ球速も上がり、コントロールの精度も高まってはいますが、まだまだ低めへのコントロール、変化球の精度を上げていく必要があります。その為、宿舎から球場までの往復のランニングでは常に上位で走り、ダッシュ、遠投、トレーニング等も常に全力で行うように心がけています。
全力で走ったり、全力で投げる事は当たり前の事ではありますが、池田監督は、私達に「力を抜くことはいつでも出来る。自分達から辛い道へ挑戦していきなさい」とおっしゃってくださります。チーム全体で決して楽な方向へ進むのでは無く、自ら辛い方向へ進むことが、自分達を鍛え、成長させてくれるものだと思います。
  又、主将として隙のないチームを作れるよう、まずは私自身が隙のない人間にならなければなりません。私はこの静岡合宿で、野球以外の面でも日本一になりたいと思い、選手全員に毎日の部屋の整理整頓を心がけさせています。布団の角を合わせたり、シーツをシワが無く畳んだりと、当たり前の事をより確実に行う事で、運を自分達へ引き寄せる事が出来ます。そして最後には野球の神様を味方につけ、私達を勝利に導いて下さると信じ、常に実行しております。
  明日は今年初のオープン戦があります。今年のチームは経験不足と言われているので、明日の試合は自分達の経験、そして自分達を試す絶好の機会です。まずは「負けない野球」をする為、エラーや無駄な四球、バント失敗といったような、相手に流れを与えてしまうプレーを防ぐ必要があります。バントを1発で決める事、ダブルプレーを確実にとる事、中継でミスをしない事など、当たり前の事を100%で決める事により、相手にチャンスを与えず、自分達の流れに引き寄せる事が重要になってきます。まずはこの「負けない野球」を心がけていき、これをさらに応用した「勝てる野球」も目指して参ります。「勝てる野球」ではまずは塁に出る事が勝算に繋がります。ヒットは打てなくても、ボール球をしっかりと見極め四球を選んだり、ゴロを打って相手のエラーを誘ったりする事で、私達の武器である機動力を生かす事が出来ます。さらに盗塁やエンドランで常に次の塁を狙い相手にプレッシャーを与え点数に結びつける事で、より勝利へ近付きます。そして、例え先制を許したり、反撃をされたとしても、自らを信じ動じること無く、相手の隙を常に狙い、逆転をしていくような粘り強い野球をしていきたいと思います。投手は左右両方で豊富なので、継投をする事により、相手打線へ的を絞らせません。
このように当たり前の当たり前にし、相手に流れを与えない「負けない野球」から、相手にジワジワとプレッシャーを与え、相手の隙を狙い常に点にこだわる攻撃的な「勝てる野球」を心がけることが今年のチームの目標であり、明日のオープン戦で実行していきたいと思います。
そしてこの「勝てる野球」を続けていく事が、今年の目標である関東大会優勝、全日本大会2連覇へ繋がっていきます。両親、応援して下さる方々、OBの方々へ、「優勝」「日本一」という形で恩返しが出来るよう、残りの合宿も泥臭く練習し、選手全員が1日1日成長出来るよう日々精進して参りますので、今後共、宜しく御願い致します。