オーストラリア遠征 1日目 3年端岡 陸

 本日、オーストラリアのアデレードにて、「JUNKO winter league in ADELAIDE」が開催されました。この大会は、準硬式野球連盟の創設70年を記念し、準硬式野球を世界に発展していくことを目的に開催されました。
21日の朝、成田空港を出発し、メルボルンに到着後、人生で初の空港泊を経験し、本日アデレードの地へやって参りました。現在のアデレードは日本でいうと、春から夏への変わり目の季節で、朝晩と日中の気温差が非常にあります。
 私達上級生は二度目の海外遠征となりますが、下級生は初めての海外という者が多く、杜撰な荷物管理、行動・対応の遅さが目立ちました。海外では団体行動力が非常に大事であり、チーム一同身を引き締め直し、このオーストラリア遠征に挑もうと再確認致しました。
 この度開催される大会は、アデレードのプロ野球チーム「Bite」、慶應義塾大学法政大学、中央大学が総当り制で行われます。この大会は硬式野球と準硬式野球をミックスした展開となります。Biteの守備時は硬式ボールを、日本チームが守備の時は準硬式ボールを使用するという、世界の野球界でも類をみない他流試合方式のリーグ戦になります。
 私達中央大学は本日法政大学さんと試合をさせて頂き、見事勝利を収めることが出来ました。
新チームとなり、多くのレギュラーの四年生が抜けました。その中、迎えたこのオーストラリア遠征では多くの選手に出場のチャンスが回ってくると思います。しかし、今のチームはミスを恐れ消極的になったり、ミスした後にもそのミスを引きずってしまう選手が多くいます。Biteの試合を見学していると、彼らからは「心から野球を楽しみ、試合に勝ちたい」という姿勢がひしひしと伝わってきました。ここぞという場面で流れを変え、活躍する選手はそのような選手だと思います。我々に足りない部分はそこであると痛感し、この遠征を通じて、弱さを克服する良い機会になると感じました。
 このオーストラリア遠征はデニーさんをはじめ、オーストラリア現地の方々の多大なる御尽力のもと行われております。また、三大学の関係者の方々がより良い遠征にしようと何度も打ち合わせを行い、私達はこのような素晴らしい環境で素晴らしい経験が出来ております。そのような方々の思いを胸に刻み、このオーストラリアの地で一回りも二回りも大きな人間に成長したいと思います。
 明日は慶應義塾大学さんと試合が御座います。明日も必ず勝利できるよう選手一同、全力で挑みたいと思います。


オーストラリア遠征 2日目 3年小澤 巧平

 本日はオーストラリア遠征2日目となりました。オーストラリアはこれから夏を迎えるということで、日照時間が長く、5時頃に太陽が昇り始め、20時頃まで太陽が出ています。日中は日差しが強いですが、風が吹いているので、とても過ごしやすいです。
 本日は慶應義塾大学さんと試合をさせて頂きましたが、敗戦となりました。試合中には、池田監督から「チームがまとまっていない」と、御指導を頂きましたが、このような御指導を頂くのは初めてではありません。池田監督からは口酸っぱく言われ続けていることです。新チームが始まり1ヶ月が経ちましたが、まだまだまとまることができず、チームが1つの方向を向くことができていません。このままでは、冬を越し、公式戦が始まっても接戦を勝ち切れなかったり、劣勢の場面でも、それをはねのける勢いなどを出すことが出来ないと思います。チームが1つの方向を向く為に必要なのは、「素直さ」だと思います。池田監督から技術的な御指導を頂いた際に、私を含め、すぐに直すことができない選手が多くいます。私は本日の試合で、先発をさせて頂きましたが、日頃より池田監督から言われているテンポの悪さ、右手の使い方の悪さが顕著に表れ、回の先頭打者に四球を与えるなど、自分で自分を苦しめるような不甲斐ないピッチングをしてしまい、チームの足を引っ張ってしまいました。自分のスタイルを頑固に押し通すのではなく、せっかく頂いたアドバイスを素直に取り入れなければ、成長することはできないと思います。それだけではなく、選手同士でも指摘をし、その選手同士での指摘に対しても素直に受け止めることが大事だと思います。グラウンドでは先輩後輩は関係ありません。上級生から下級生に言うだけでなく、下級生からの発言があってこそ、チームが1つになれるのではないかと思います。試合は明日のBiteさんとの試合で最後なので、なんとしても勝てるようにチーム一丸となって戦いたいと思います。
 このように、オーストラリアの地で野球ができ、とても貴重な経験ができるのも、オーストラリアの方々や、応援する会の方々、OB会の方々など、様々な方面からの御支援、御協力があってこその遠征ですので、感謝の気持ちを忘れずに残りの日数を充実したものにしたいと思います。


オーストラリア遠征 3日目 3年真玉橋 樹

 本日はオーストラリア遠征3日目となりました。「JUNKO winter league in ADELAIDE」の最終戦となり第3戦目は、オーストラリアのプロ野球チーム「BITE」さんとの試合が行われました。 一勝一敗で迎える第3戦目という事で、私達にとって負けられない戦いとなりました。初回から打線が繋がり大量得点を奪い、自分達の流れで試合に入ることが出来ました。しかし、守備面では大量得点を取った後にも関わらず流れに乗れない守備で、池田監督から昨日の試合でも指摘があった様に、バッテリー間でのリズムの作り方などが全く変わっていないとの御指摘を受けました。守備から流れを作りたい私達にとって四死球などでリズムに乗れない展開は攻撃にも支障を与えることになってしまいます。結果は、14対1で勝つ事が出来ましたが、これまで行ってきた試合の中でも、先制点をあげたにも関わらず、追いつかれ逆転負けされた試合が多々ありました。この様な試合を行なっている様では、今後私達は日本一を取ることが出来ません。私をはじめ、一人一人の意識が変われば行動が変わり、行動が変われば結果も変わっていきます。私自身、これまで先輩方の背中に隠れてついて行くだけでした。しかし私達が上級生となり同級生の仲間達から、一人一人に役割があり、その役割は個人バラバラだがチームに必要な役割であり、その役割を全力で自分なりに取り組もうと話し合いました。今年のチームは3年生が多く試合に出場する中で自分はベンチワークの中心に立たなければいけない立場の中、まだ上級生という自覚の無さがこのオーストラリア遠征でも目立ち、自分のプレーで精一杯になっている事が多々ありました。これまでとは違って自分の事、チームの事、2つの事を常に考えて行動していかなければならない事を上級生となって初の遠征で実感する事ができました。
試合が終わり夕方からは、アデレード大学の学校見学に行きました。大学内の案内を在学中の方が親切に一つ一つ詳しく教えて下さりました。アデレード大学も私達、中央大学多摩キャンパスと似ているとこが多々あり、自然を活かしたキャンパス作り、学生が勉学に取り組みやすい環境を作るためにパソコン室、ミーティングルームなど、図書館、音楽ルーム、研究室など歴史溢れる建物が多々あるなど学生が生活しやすい環境作りがされていると感じました。
学校見学が終わり、ベネットフィールドで行われるBITEの試合を観戦しました。外国人選手は、体の大きさ、球の速さ、スイングスピードなどが力強く、バッティングでのトップの作り方など参考にできる事が多々ありました。今日で、「JUNKO winter league in ADELAIDE」が終了となります。結果は2勝1敗で優勝をする事ができました。しかし、試合内容では課題が残る試合ばかりでした。そのチームの課題、個人の課題を帰国してから来春の関東大会に向けて一つ一つ課題克服に取り組んで行きたいと思います。
本日まで無事に試合が出来たのもデニーさんをはじめ、アデレード方々の御支援、御協力があってこそのオーストラリア遠征が成り立っています。感謝の気持ちを忘れる事なく、残り2日間の貴重な時間を人生のプラスにできるように有意義に過ごしていきたいと思います。


オーストラリア遠征 4日目 3年小谷 魁星

 本日はオーストラリア遠征4日目となりました。
昨日で試合が終了し、本日は全体での観光となりました。バスツアーで向かった場所はアデレード・ヒル、ハンドルフというドイツ移民村、グレネルグビーチ、ハーバータウンというアウトレットの四ヶ所でした。
バスガイドのヨウコさんのお話は非常に興味深いものでした。アデレードのハンドルフという地域にはドイツ移民村があり、昼食のお店ではドイツのスタイルのお肉の盛り合わせを頂き、ここでは日本では考えられないほどの大きなお皿に特大の豚足、特大のソーセージ、肉厚のポークチョップの3つが乗せられおり、かなりのボリュームで非常に満足致しました。
私が今遠征で現地の方と話していて感じた事は、大人子ども関係なく全員が笑顔で明るいという事です。私がアデレード・ヒルの山の頂上で話した現地の方は日本の話から野球の話、ワインの話までする事ができました。国民性という部分が大きいのかも知れませんが、やはり明るく接してもらって嫌な気持ちになる人間はいないと感じました。昨日にしましても、スタジアムで出会った少年達は私達がタオルや帽子をプレゼントすると屈託のない笑顔で"Thank you!!!!"と言ってくれた事が私の大きな思い出にもなっております。
やはり笑顔は他人に笑顔を与え、明るい気持ちにさせる大きな魔法のようなものだと実感しました。新チームでは明るく厳しいチームを目指しているので、失敗しても下を向かない姿勢やポジティブな発言、明るい表情という事が必要だと今遠征で強く感じました。
昨日で試合は終了し、私達は優勝する事が出来ました。新チーム発足後振り込んできた力が3試合で32得点という結果に現れたと思います。
しかし、チームとしてまだまだまとまっていない、全員が同じ方向を向いていないと御指導頂きました。オーストラリアでは2勝1敗で優勝したものの、関東大会や全日本大会は1つの敗戦でその大会が終わってしまいます。応援して頂く方が沢山いらっしゃる中、チームを引っ張る立場として、応援して頂くに相応しいチーム、全国制覇するに相応しいチームを作り上げたいと思います。その為に、最上級生の私達が自覚を持つ事が必要です。その自覚とは、全員が自分自身をキャプテンだと思う事だと私は考えております。
まだまだ発言する選手が限られており、このままではまとまりという部分が大きく欠けていると思います。最上級生となる私達に自覚を促し、背中で後輩を引っ張れるように努めたいと思います。
明日は個人の自由行動となりますが、日本の学生だという事を自覚して行動し、残り1日楽しみたいと思います。

オーストラリア遠征 最終日 3年真谷 健吾

 オーストラリア遠征最終日となった本日は終日自由行動で個人が各々にアデレード市内の観光を楽しみました。私は無料レンタサイクルを利用し、市内北部にあるアデレードオーバルというクリケット場とセントピーターズ大聖堂に行きました。自分の足で行動する事でバスを使って行動していたこれまでの4日間とは違った視点で様々な事を感じました。

 

例えば移動中、道が分からなくなってしまいアデレード市内の人々に道を尋ねました。その際には私の下手な英語を理解しようと丁寧に聞いてくれたり、一緒に近くまで着いて来てくれたり、とても親切に対応して頂きました。普段池田さんが仰られている様に相手の気持ちになって考えられなければこの様な行動は出来ないと思います。困っている私の気持ちを理解して何とかしようとしてくれた街の人々の様に自分も相手の気持ちが考えられる人間になりたいと思いました。

 

又、道を尋ねる際には英語を使ってコミュニケーションをとりました。

 

上手く話せない英語で物事を伝える為にはジェスチャーや顔の表情などで工夫する必要があります。私が話していて感じたのは思いをストレートに表現すれば下手な英語でも伝わるという事です。これは普段チームメートと取るコミュニケーションでも同じだと思います。昨日の日誌で小谷が書いていた通り、チームが一丸となって同じ方向を向くには主将、副主将だけでなくチーム一人一人が自覚を持ち、発言する事が大事だと思います。しかし私は思っていても言えない事があったり思っている事を正しく伝えられていない事があります。これは間違っていたらどうしようと不安になったり同期に物事を言う照れなどが邪魔をしてストレートに表現する事が出来ていないからだと思います。今回、海外で間違って当然、恥ずかしさも無い開き直った状態でコミュニケーションを取った事でその点を痛感しました。

 

 この海外遠征での試合を通して感じた事はBITEの選手は打席に入ると守っていてプレッシャーを受けるという事です。スイングスピードが早く、打席の中で毎球フルスイングしてきます。一方自分は打席の中で初球を振れない事が多々あります。打席の中では振らなければと思っていてもそれが実践出来ないのは、細かいフォームの事や配球の事を意識しすぎているからだと思います。

 

試合後、ある選手に打席で何を考えているかを聞いてみたところ、「強く振ること」と仰っていました。室内バッティングでの打撃練習を見ていると毎球手を抜くことなくフルスイングしていました。それだけでなく投げ手がコースに投げ分け、コースに応じた打撃練習をする事によってどんな球が来ても自分のスイングができ、強く振ることが出来ていると思います。この練習を見ただけでなく、日本に帰って実践し、このオフシーズンでスイングスピードを上げる事とどんな球が来ても強く振れるスイングを身に付けたいと思います。

 

 本日でオーストラリア遠征は終了となります。今回の遠征に携わって頂いたデニーさんや、アデレード空港まで送って頂いたヒロコさんをはじめ、沢山の方々の御支援や気持ちをしっかりと理解し、感謝の気持ちを日本一奪還という形に変え、良い報告が出来るようチーム一丸となって日々の練習に取り組みたいと思います。